集中治療室のやりがいは救急看護の習得
集中治療室は、重症の患者や術後の患者などが運ばれてくる。救急車で病院に搬送され、救急外来で初期治療を受けた後に集中治療室に運ばれてくることは日常茶飯事だ。また、難しい手術をして術後管理のために集中治療室に入ることも。集中治療室に来れば、モニターを装着したり、状態の安定のために点滴や注射などの薬液もよく行われる。一つ一つのケアが命に直結することもあるため、常に緊張感の張り詰めた状態だ。そのような緊張感を強いられる環境が苦しいと、集中治療室をやめてしまう看護師も少なくない。また、ある期間は一生懸命勤務していても、急にモチベーションが下がってしまい、燃え尽き症候群で辞めてしまう看護師も多いのが現実だ。しかし、ここで身に着けた知識や技術というのは、どこの科に移動しても役に立つ。看護師として大きく成長のできる職場なのだ。
しかし、知識や技術を身に着けることは簡単ではなく、時に挫折してしまうこともあるだろう。いろいろな症例があり、治療方針も医師によって異なるため、一つとして同じ経過をたどることはない。結果として集中治療室での勤務は、もっと勉強しなければというモチベーションアップにも繋がるだろう。また、勉強をすればもっと医師とチームを組んで仕事をすることができ、患者のケアもすることができるので、そこにやりがいを感じる看護師も少なくない。
さらなるやりがいを求めてNICUへの勤務を希望する看護師もいるかもしれない。NICUとは、「Neonatal Intensive Care Unit(新生児集中治療室)」のことだ。低出生体重児や早産児、または何らかの疾患のある新生児や未熟児を対象とした集中治療室と言えば分かりやすいだろう。NICUに興味のある看護師は、ぜひとも<詳細>をチェックしてほしい。